プロセスとイメージの両方を大切に

数学の場合,国立向けの勉強をするに越したことはありません。ここに国立向けというのは記述式に対応した学習を指します。例えば東京医科大学は全問マークセンスですが,単に答えだけ出せればよいという勉強を続けて東医に受かるかといえば答えは当然ノーでしょう。マーク形式に慣れることは必要ではありますが,それは精々12月に入ってからでよいでしょう。数学は思考鍛錬の場ですから,思考のプロセスを非常に重視します。論理的整合性なしに導かれた答えには一切の価値を置きません。答えを導出するプロセスこそが大切なのであって,それを要領よくまとめながら答案にしていく作業は日常的なものでなければなりません。
記述式といってもそう難しく考えるものでもなく,論理的にこういう仮定からこういう結論が得られるということの積み重ねなのです。論理の飛躍があってはいけません。あと細かいことをいえばレイアウトですね。見やすい答案と見づらい答案というものは確かに存在しますから。通信添削の欠点はもう自分では忘れた頃に昔の答案のダメなところが指摘される訳で効率はよくないです。記憶が鮮明なうちに適切な指導をうけることが数学上達をスピードアップすることでしょう。