「決意」

「決意」とは、意志を決めることである。ぶらぶら散歩をしていて、どっちに行くかを決定することも「決意」と言えないこともないし、人生の重大な選択を決める事も「決意」である。このように、一言で「決意」と言っても、幅広い意味を持つのである。現在、私の中には、ある決意がある。そして、その決意は後者に属するものだ。
 小さい頃から、医師である父を間近で見て育った私は、物心ついた時以来、ずっと医師を目指してきた。しかし、医師への道は、甘くはなく、むしろ大変厳しいものである事が分かった。私は、医学を学ぶための大学へ入学する段階で、足踏みをしなければならなくなったのだ。やはり、受験に失敗した自分を支えているのは、家族や友達、予備校の人々、そして決意である。
 この私を支えていてくれている様々な要因の中で、「決意」というのは非常に大きい。また、漠然とした「決意」ではない。来年は、医学部へ、しかも第一志望に合格するという当たり前の決意だけでなく、去年の自分を振り返った時、様々な反省点に関して決意がある。
 一つは、自分に対して厳しくなるという決意である。振り返ると去年は、とにかく甘かった。何をするにしても、厳しさがなかった気がする。すぐ誘惑に負け、勉強しなければならないと分かっていながらも、テレビ等の誘惑に負けていた。今は、テレビはないが、とにかく、勉強を第一に優先させると決意を持とうと思う。
 二つ目は、競争心を持つという決意だ。去年は高校のクラスみんなで、受験を突破しようという甘い考えだった。大切なことかもしれないが、医学部受験は、そんなに甘くない。人を押しのけてでも、自分だけでもという気持ちがなければ、合格はないと感じた。医学部を受験し、合格するために、決意を新たに、乗り切ろうと思う。