入試問題は難しいか?


東大の入試問題は難しいと思ってる人は多いと思います。もちろん難しいから特別視されてるんであって(してない?)、その認識は間違っていません。でもオレは必要以上に難しく思われてるように感じます。

たとえば国語の問題を見てみましょう。東大の国語には毎年漢字が5問出題されていて、おそらく配点は1問2点の10点満点です。ちなみに国語は120点満点です。オレが受けたとき、つまり今年の問題は次の5問でした。

ビミョウ、キョクチ、オビヤかす、イジ、ギセイ / 答え:微妙、局地、脅かす、維持、犠牲

もちろんこれ単独ではなくて文脈で意味はわかるようになってます。簡単でしょ。拍子抜けしちゃうでしょ。これだったら高校入試、いや、中学入試のほうが難しいと思うでしょ。参考にオレが高校入試をした年の千葉の公立高校共通問題を見ましょうか。

朝日が空をソめる、荷物をアズける、セイケツな台所、コウカ的な練習方法、キボの大きな計画 / 答え:染、預、清潔、効果、規模

同じレベルだと思わない?受けた人はわかると思うけど公立高校の問題ってすんごい簡単なんですよ。500点満点で450点くらい取れちゃうくらい簡単なんですよ。それと同じレベルの問題なんです。しかも120点満点のうちの10点を占めてるんです。これでも東大の入試問題は難しいと思いますか?「このくらいならオレでもできそうだな」って思いませんか?

なんか繰り返しが多くてくどいな。気合いが入りすぎてヘンな文章になってしまった。
さてさて、簡単な問題だけ紹介したら不公平なんでちょいとムズい問題も紹介しとこうか。英語の問題です。

次の英文の下線部を和訳せよ。ただし、"it"の内容を明らかにすること。

Chance had been our ally too often. We had grown complacent,over-confident of its loyalty. And so the moment when it first chose to betray us was also the moment when we were least likely to suspect that it might.

答え:偶然が初めて私たちを欺くことになった瞬間とは、そうなるかもしれないと私たちが夢想だにしていない瞬間でもあった。

わかりますか?オレは試験場でさっぱりわかりませんでした。そもそも単語の意味がわからないものだらけで文の構造どころじゃありませんでした。でも試験が終わって周りを見回してみたらみんなちゃんと答えを書いていて、「おおっ!!やっぱ東大受けるヤツらはすげえな。こりゃ今年も落ちたかな」と思いました。オレは白紙で出したんですね。でも合格発表ではオレだけ受かっててまわりの受験番号はみんな落ちてるから世の中不思議なもんです。
それにしても駿台の模範解答もかなりイっちゃってるね。答え見てもどういう意味なのかよくわからないよ。

このことからわかるのは「難しい問題はできなくてもどうせみんなできないからほっとけ」ってことです。つまり簡単な問題を落とさなきゃ受かっちゃうってこと。ホラ、東大ったってコツさえつかめば簡単に受かっちゃいそうでしょ?