オファー殺到

 今秋、日本でブラジルと再戦へ。コンフェデレーションズ杯予選リーグ突破を逃した日本代表だが、独メディアは「日本、ブラジルを脅かす」「日本、あと一歩でセンセーション」と伝えるなど評価はうなぎのぼりだ。

 日本対ブラジル戦が大会組織委員会の選定する「予選リーグのNO・1マッチ」に認定されたこともあり、強豪国からは「日本と対戦したい」と相次いでいる。

 これに対しジーコ監督は「10月の海外遠征で2試合。ここでは海外組を招集したい。そして11月には最も強い国と日本で試合を行うと思う」と明言した。

 この11月の国内戦で最有力候補の相手が南米の場合、ブラジル代表となる可能性が高い。W杯南米予選ですでにアルゼンチンが本大会出場を決めているが、「(ジーコ監督は)アルゼンチンとはやりたくないと言っている」(日本協会・川淵三郎キャプテン)といい、一方のブラジルは9月3日(チリ戦)にも本大会出場が決定する。

 11月は「国際マッチデー」で海外組も自由に招集できる強化月間。これまで日本でのブラジル戦はベストな布陣が組まれにくい環境だったが、コンフェデ杯での日本の戦いぶりで状況は一変した。

 一方、「ブラジル戦の場合、協会の収益も段違い」と2億円近い黒字を生み出すことが確実。またスポンサーの冠試合の「枠」も1試合分残っているとあって、W杯本大会にむけたジーコジャパンの軍資金にあてることもできる。

 当初、11月のジーコジャパンの日程はアジア最終予選プレーオフになだれ込むことも想定していたため「白紙」だった。日本協会では「Jリーグの日程を変更してまでジーコジャパンのスケジュールをいれたくない」(川淵キャプテン)という考えがあるが、11月のブラジルとの再戦はすべてクリアしている。

 「ジーコとは確かに突っ込んだ話をしています」と協会幹部は話しており、実現すればコンフェデ杯では「休養」を優先したロナウド、ロベルトカルロスら最強カナリア軍団で来日する可能性もありそうだ。